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2008年11月26日 (水)

内藤忍の「好き」を極める仕事術

内藤忍の「好き」を極める仕事術 (講談社BIZ)
  内藤忍
                       
例のごとくで書評というより、単なる雑感というか本を読んでの自分話になりそうですが(^^;

「好き」を極める仕事術、ということですが、この「好き」って言葉は何気に曲者だよなあと思います。嫌な作業を毎日イヤイヤやり続ける人生なんてもっての他と思いますが、一方で、「好きなことを仕事にできる人なんてめったにいないよ!地道に働くしかないよ!」みたいな言われ方もよく聞く気がします。この場合の好きなことって具体的にはスポーツや芸能関係、横文字のオシャレな(イメージは良いけど実需要の少ない)職業を指すことが多いと思います。この本で言ってる「好き」を仕事にする、というのは、それらよりはもうちょっと間口の広い話で、「好きなことをテーマにビジネスモデルを構築するホワイトカラー」ってところでしょうか。本の中では料理が好きな場合の例も挙げておられますが、料理が好きだからって修行を積んで一流コックを目指すとなると芸能職に近いですよね、この本で言ってるのは、自分自身が超一流のコックを目指すという道よりは、料理店をプロデュースする、という方向性でしょうか。

さて、「差別化」×「効率化」×「継続化」の掛け算による相乗効果を、長期で(ここポイント)目指す、ということですが。

まず、「差別化」。好きなことに特化する。流行ではなく、自分の好きなことを極める。その好きなことは、今の時流に乗っている競争率の激しいことよりは、マイナーなことの方が夢もあり、将来も有望だったりする。
この「好き」という言葉。私の場合、「好き」といっても、漫画やアニメが好きでそのキャラクターが好きで、○○萌え~とかやってるだけの「好き」しか持っていない場合はどうしたらいいんだ?というのが長年の疑問だったりします。10代の頃は特に疑問に感じていました。そりゃもうハマってる時は寝食を忘れるほどに大・大・大好きだけど…それ仕事にはならないし、というか仕事になんかしたくないし、好きなことを仕事にするって一体どういう意味なんだ?と。でも、一応過去形で。今はどういうことかは何となく分かっています。「好き」といっても、萌えの好きというのは、要するに恋愛みたいなものですから(笑)それ以外の何者でもない。それはそれで人生に潤いをもたらす大事な要素ですが、それはビジネスになる「好き」ではないですね。まあ女の場合、一昔前までは、その恋愛の好きが結婚という名の永久就職となり、現実に収入源になっておったわけですが。今時は好きな人に尽くすだけで「食える」人はそうそういませんからねー。
ちなみにこの”萌えな好き”で立ち止まると、引きこもりオタクニートの一丁出来上がり、です(笑)それは消費するだけで全く収入源にはならない(笑)

10代の頃の私は、この萌えの好きしか知らなかったので、好きを仕事にするってどういう意味!?ありえなーーい、と思っていました。今はちょっと分かってきましたから、例えば、本書で内藤さんが取り上げている「電車の中で無意識に見ている広告は何?」「普段よく口にしている話題は?」というところから自分の関心のありかを探っていく方法。この方式でいくと、私の好きは、「①教育問題、塾や大学進学について、②格差問題、男女間の賃金格差について、東京と地方との格差、地方の過疎化と衰退、③人間に宗教は必要か、なぜ占いや風水が流行るのか」あたりにあります。なので、この辺を突き詰めていくのが良いのだと思いますが、今のところは何をどうしていいか全く掴めていません。

で、好きなことが見つかって、次にぶつかる壁は『もちろん、趣味をビジネスにするには、ただ好きなだけではダメですが』(P37)。この壁については本書ではさらっと流してますが、私なんかは、漠然とした好きをビジネスにする方法論なんていまのところ1ミリも心当たりません(^^; ここのところは、それこそ短期でどうこうしようとせず、長期で日々の積み重ねの中から見出していくしかないのかなーと思いますが。
ただ、それ以前の問題として、最近の自分はとっ散らかってて無駄に分散してしまっている(時間や労力が)ように思うので、ここらで自分の好きについて一度きちんと自分に向かい合い、どこに自分の資源を集中させるか考え直した方が良いなあとも思ってます。うん、考えよう。

ところで、好きを仕事にするということに関して、そうそう、そうなんだよ!と最近思った一節。この”就活”本の、『好きなだけでは決め手にならないのだ。知りたいのは、「好きな理由の本質」と、それをなぜわざわざ「仕事」や「職場」にしようと思っているのか、ということである』(P64)。いやだから、世の中の一定数(大多数とは言いませんが、それなりの割合の人々)は、そもそも「仕事」や「職場」にしたいような好きなことなんて持ってないんではないかと思うわけなのですが・・・。そりゃ優秀でヤル気に満ち溢れている人は持っているでしょう、でも「仕事」や「職場」にしたい(出来る)好きなことを、全員が持ってるわけないじゃん(泣)そこが就活の欺瞞だと思いますけどねー。私は卒業時に萌えの好きしか持っておらず、これを持っていなかったので、就職活動をしませんでした(爆)しかし今や卒業時にこれを持っていないと、フリーター・ニートへまっしぐら、ウエルカム転落人生!ああ厳しき世の中よ。

次、「効率化」。適切なアウトプットとフィードバックで自分を磨く。
趣味のブログにおいて、マニアック情報を提供することによって『私が持っている情報をあげるので、あなたも私にこういう情報をさい』『人の役に立つ、自分しかない価値を提供する』ことは、まあ割とカンタンです。…いや、実はカンタンでもないらしいです、そんな深く追求している何事かが無いという人も世の中たくさんいるということも分かってきました。私は趣味(萌えの好き)に関してならば、相当に深いものを作って提供していたこともあり(趣味のサイトを2000年に開設してました)、それは自分にとっては好きでやってるだけだよー何も難しいことはないよーと思ってましたが、「何かにとことんハマる」という経験をしたことが無い、趣味だろうがビジネスだろうが提供できるほどに追求した物事が無いという人もたくさんいるらしいです。ハイ。)ウィキペデイアも、オタク項目は質が高いといいますし(笑)しかし、それはマニア同士にとってはとても価値は高いが、ビジネスにはならんのよね~。なんたって、萌えの好きは、客観的な価値があるような無いような世界だから。そりゃそうよ、恋愛なんだから。

ということで、萌えの好き以外で、『人の役に立つ、自分しかない価値を提供する』なんて一体どうしたらいいのか、やっぱり今のところピンとこない私なのであります(^^;

ただ、究極的には多分コレが問題→『リスクを取らないと決めているということは、実は現状のなかにぬくぬくしているのが好きなのでしょう』(P59)ハイ!大好きです(爆)投資における「リスクをとらないリスク」は理解しているつもりでしたが、こと人生となると、私はまさに「リスクをとらないリスク」にどっぷりと陥っております、マズイです(苦笑)

最後、「継続化」。自分が決めた道を歩み続けるには、自分の人生の目標を定めること。(そして、毎日少しずつやってそれを記録する。)
これ今の本音としては、私がやりたいことは、まったりと「萌えの好き」に生きること。そのためにはある程度の生活費と遊ぶ資金が必要なので、働いている。英語や読書についても、今のところはそれこそ『「勉強好き」なのか、』(P124)と言われたら、そのとーり!(このブログのタイトルの通り)なのです(^^;英語を勉強しているのは、英語の原書を自由に読めるようになりたいからですが、じゃあ何で原書を読みたいのか?と言ったら、それは結局趣味の読書でしかないので・・・。

なのですが。
『社会が求めているのは、自分がどんな価値を提供できる人間なのかを、ちゃんと語れて示せる人です』(P125)今後は、これが出来ないと、趣味のための資金どころか最低限の生活費さえ危うい厳しい世の中になりそうです。だからビジネス書も読んでいる、現状はそんなところです、私の場合。なんとも低次元ですいません(^^;まあ、既に好きを仕事にすることを実現している人だったら、本書によって啓発される必要性自体がないのですし、自分の現在地の自覚こそが第一歩、ということにしておいて下さい(笑)

追記:勝間さんの本でも、ミッションに沿った生き方をするとか得意を極めることとか、やっぱり同じことが述べられています。成功している人に共通の部分っていうのが見えてきます。

 

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