【社会保険・年金のキモが2時間でわかる本】
社会保険・年金のキモが2時間でわかる本
石井 孝治
その名の通り、社会保険・年金の要点が、ストーリー仕立てで分かりやすく解説されている本です。
取ってみたい資格としては私は社会保険労務士に興味があるのですが(といっても、具体的な学習計画を立てる段階には至っていません。今は英語学習が楽しいし、あと、今受けている年2回の研修会が終わるまでは仏教に注力すべき時期なので、その後かな)、体系だった勉強はしていない、聞きかじりだけの素人です。
聞きかじり素人にできなくてプロにできることは何か。
それは第一に「何がキモ(幹)で、何は枝葉であるか」の見分けだと思います。どんな分野においても、初心者に分かりやすく伝える中で外せないポイントが何であるかはプロでないと分かりません。また、ポイントを押さえた上で、興味をひく枝葉をうまく織り交ぜるという技もプロでないとできません。この本は聞きかじり素人にとっては断片知識を整理できる、たいへん有用な本です。もちろん、社会保険とかって全然わかんなーいっていう人にも更に有用です。
どれは強制加入なのか、どれは保険料をどの割合で労働者が負担しているのか、それとも会社側が負担しているのか、どういう場合に適用されるのか、そういうアレコレは本書を参照していただくとして。
私が個人的に関心を持ってじっくり読んだのが、第9章の退職金です。
何気なく年金や健康保険と一緒の本に収まっていますが、他のシステムが加入義務があったりするのに対して、退職金って、いわば慣習であって、決して法律上の義務ではないですよね?もちろん就業規則に載せていればそれによって払う義務は発生すると思いますが、退職金そのものは義務ではないんですよね??
で、第9章のタイトル「退職金を払ったら倒産するなんて!?」ギャー!こ・ここここれ、まさにウチの会社!まさに行き当たりばったりで「退職者が出るつど、会社にあるお金から支払っているのが現状だと思うよ」(P206)ええ、全くその通りですね(^^;
50代は逃げ切れるとして、そこで財源使い果たして40代以下は退職金は出ないんじゃないの?って社員の間で噂が(苦笑)まんま日本国の年金制度と同じ暗雲が垂れ込めて・・・。
うちも『中小企業退職金共済』に入ってくれると心強いんですけどぉぉ~社長ぉ~~!個人的には、投資もかじってるので、企業型確定拠出年金も大歓迎です!導入してくれたらもちろん日本&外国のインデックスファンドで運用しまっす!!確定拠出年金用ファンドは手数料も格安だもの、いいなあ~。
ストーリー設定が100人規模の会社にしてあるので、中小企業勤務の人は共感しながら読めるのではないでしょうか。数人で立ち上げた会社が今は100人程度の従業員をかかえる規模になって…って、まんまウチの会社で、本当にめっちゃ身近な感覚で読めました(笑)業種こそ違えど、ウチも会社もそうそうこんな感じ。
逆に、大企業にお勤めの方はこの本で中小企業を仮想体験できる?(笑)苛烈な社内選抜を通り抜け、昇進試験・数々の研修を受けないと部課長になれない大組織に所属している場合、バリキャリではない一般職OLの女の子が、社長の「キミはよくやってくれているから」の鶴の一声(だけではないけど)で、総務「課長」になるというエピソードは実感がわかないのでは?(これもまんまウチの会社で同じようなことがありました・笑) こういうのは中小企業の醍醐味かもしんない。・・・醍醐味では済まない「管理職にして残業代を削っちゃえ作戦」という面もありますが、この件は前著「労働法のキモが2時間で分かる本」に書いてありました。
実はamazonキャンペーンで2冊同時購入したので、次回記事では「労働法のキモが2時間で分かる本」の感想を書こうと思います。
※社会保険・年金のキモが2時間でわかる本 オフィシャルblog
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 【7割は課長にさえなれません】(2010.01.17)
- 【働く幸せ】(2009.10.25)
- 【貧困のない世界を創る】(2009.10.18)
- 【ソニー VS.サムスン】(2009.10.14)
- 【脱貧困の経済学】(2009.09.04)





































コメント