起きていることはすべて正しい―運を戦略的につかむ勝間式4つの技術
起きていることはすべて正しい―運を戦略的につかむ勝間式4つの技術
勝間 和代
NHK杯を見に行った往復の電車内で読んでました。これを読むか、明日のTOEICに向けて模試を解くべきかと迷いつつ、誘惑に勝てず、つい(笑)
一読した印象として、とにかく良い人間関係を築くことが大事と繰り返しおっしゃっています。「類は友を呼ぶ」は私もそうだと実感しています。やっぱり、同じレベルの人が周りに集まってくるし、周りに染められるし、類友は人間社会の真理だと思ってます。あまりにも違う価値観の人の中にいても落ち着かないから、自然と似たようなレベルに集約されていくんですよねえ。趣味の仲間なんかは本当にそうだし、学校も会社もそうですよね。人生の中では、行った高校の雰囲気がその後の人生に与える影響は大きいと思います。10代後半の時期に、勉強するのが当たり前の雰囲気で生活するのと、勉強しないのが当たり前の雰囲気で生活するのとじゃ、価値観が同じになるとは思えないです。会社もそうで、ガンガンに攻める社風の会社と、停滞している会社ではすごく差がついてるんだと思います。
一番心に残ったのは、「こういった幸運を呼び込む力は、決して『勝間和代だけができた』『勝間和代だからできた』のではありません。ほんのちょっとした考え方の違い、習慣の違いであり、また、技術の違いで誰もができることだと確信しています」(P325)という一文。これは、私も含めて(笑)、ある一定数の人の本音ですよね。いや正確には本音というよりは、無意識に思ってしまっていることなんだと思います。やっぱ華々しく活躍している人たちは、自分とは違う種類の人間なんだ、っていう。
私は、能力の差は厳然として存在するし、能力も環境も何もかも人間は不平等に生まれていると思っています。でも大事なのは、自分なりのミッションを持ち、自分なりの目標を持つこと。内藤忍さんも「たとえ、100億円儲けて、ものすごい豪邸を建て、超高級車に乗り(中略)贅沢三昧の暮らしを楽しむ人が身近にいたとしても、自分のミッションとは異なるものなので、うらやましいとかマネしたいとは思わないのです」と書かれていますが、自分のミッションに合わない仕事は、例えお金になるとしても引き受けない、自分のミッションに照らしてそれとは違う人なら「違う」のだからそもそも妬まない、自分のミッション上の憧れの人を見たら、妬むのではなく、お手本・参考とする。
これを言葉の通りに実行するのは、2段階に難しいですけど。まず、三毒追放、これを徹底することの難しさ。いえ、勝間さんは実行されているし、それによって幸運を掴んだというのが本書の趣旨ですが。(完全に余談ですが、浄土真宗では「三毒を追放しきれない我が身の悪を自覚せよ」という発想があるので、ついつい「追放」と言いきってよいのかな、と(笑)。ただし、宗教というのは世俗の価値観を一度ひっくり返すところに意義がある(そのためにある?)ので、もともとビジネス書と同じ土壌で比べちゃいけない部分なんで、そういう意味では間に受けちゃだめですが(笑)あと真宗だって、追放しきれないからといって三毒に振り回されていればよい、なんて教えではありません。そこは誤解されやすい部分ですが、仏の救いがあるからといって好んで毒を飲んではいけないと親鸞も言っています。)
次に、私がまだ自分のミッションが見えていないこと。これが一番難しいところ。ミッションとか夢とか…分からないんです。近視眼的には、英語で読書できるようになりたーいって目標はあっても、それは勝間さんや内藤さんの著書に照らせば「手段」でしかありません。ミッションは何?と言われても、分からない。うーん(^^;
ただ、能力も環境も人間は不平等に生まれている中、とりあえず環境については、日本で今この勝間さんの本を読んでいるということ自体、地球全体で見たら、環境に恵まれた上位2割に生まれついたということ。この幸運を地球全体の未来のために何かしないといけないんだろうなあと、それが先進国に生まれた者の務めだろうなあと、そんなおっきなことは思うんですけどね、具体的に何をしたらいいのかは分かってません(^^;あーでも、アフリカの誰かを救うなんて大それたことは、自分と周りの人達をハッピーにしてから言うべき台詞です。自分がハッピーじゃない人は他人を助けることはできません。
あと、「無意識に」という部分。「潜在意識の使い方の話をすると、すぐに『エセ科学』とか『スピリチュアル』と間違えられて、なかなか話ができず、研究が進まないのが実情です」(P88)ということですが、自然科学で潜在意識を取り上げるのは確かに難しそうです。ただ人文科学でよければ、仏教にも唯識という心理学みたいな体系があって、これはまさに潜在意識のおはなし。唯識の身体的実践がヨガです。無意識の領域に末那識というのと阿頼耶識というのがあって、日々に見聞きしたことや考えたことが蓄積されていって、それが意識に影響するというような。(だから、悪いことを考えたり行ったりしていると悪い種が蓄積されるし、良いことを考えたり行ったりすれば良い種が蓄積されるという)すいません、私も唯識は専門に勉強してないので曖昧です(^^;唯識の概略として私が読んだのはこの本です。(でも本じゃよく分からなくて、とある仏教講座でお話を聞いて熏習のイメージがわきました)ともかく、潜在意識は霊とかお化けとかとはまた違う話で、これは真理だと私も思っています。日々の積み重ねですね、やっぱり。
ところでP55の「メンタル筋力度」自己診断、私は見事に①の頭でっかち脳味噌型でした(^^;いやー当たってますね、勉強してるだけっていうのがモロに出てます(爆)
さてメンタル筋力の高い人とは、
①行動力がある
②性格がよく、応援したくなる
③ディープスマート力がある
④新しいことに興味が強い
⑤すべてを客観視する習慣がある
①の行動力は、生まれつきもあるけど、環境にも左右されますね。勝間さんも、お子さんができて追い込まれてそうなったとおっしゃってます。ぬるま湯環境にいると、現状維持に流れてしまいがち。
②性格をよくする、これはやっぱ三毒追放でしょう。
③人間の能力って生まれつきの絶対差の上での努力だと思うので、いかに自分の得意を見つけて伸ばすか。まさに「好きを極める」。
④好奇心って後天的に伸ばす方法ってあるのかしら?(^^;
⑤環境要因や周りの助けを自覚するとのことですが、仏教で言うところの縁によって支えられていることに感謝する気持ちでしょうか。
まあ分かってても実行するのが難しい人のための技術論が本書ですから、できることから始めましょう、と。
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