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2009年3月10日 (火)

真宗入門 in English

amazon US market place にて購入した「Ocean: An Introduction to Jodo-Shinshu Buddhism in America」を読み終えました。


↑Oceanの日本語訳(原書は no image なのでこっちを出しておきます)

どう考えてもTOEIC学習者にとっては当面あまり全然役に立たない知識ですが(笑) 宗教への関心は何かしら人生の糧となりますが、TOEIC対策にはホント必要ない語彙ですんで。

個人的には、英語学習としてだけでなく、仏教の理解を深める上でも非常に役立った読書となりました!以下、自分のための備忘録として書きますが、もしも仏教にも興味のある方がいらっしゃいましたら、よろしければお付き合い下さい(笑)

●Shinjin awareness
「信心」を音写して後ろにawarenessを付けて書かれていますが、信心が単なる devotion、 faithではなくawareness であるという点、この一語で見事に仏教の要を言い表しています。仏教の信心とは偉大なる神を信ずることではなく、釈尊が説いた真理、そして自己の本質に「気付くこと」にあります。それを本書内では、
”we become aware of Oneness . ”
”In Jodo-Shinshu, this Oneness is referred to as Other Power or Amida's Primal Vow. ”
”we also become aware of our own foolish human nature.”
と解説されていました。

Oneness は、仏教用語の「一如(いちにょ)」の訳。英語のほうが初心者にもやさしいなあ(笑) 一如とは、ええと、この世の全ての存在は interdependent であり、独立して成立している存在は無いということです。(「縁起」とか「無我」とか言われているもの) そして一如とは浄土真宗においては 他力、 つまり阿弥陀仏の本願 として述べられているものであると。 他力=阿弥陀仏の本願 という時点でかなり意味不明だと思いますが、私自身も、阿弥陀仏の本願=一如 ということについてはまだうまく理解できていないので、さらっと流しておいて下さい(^^; (仏教についてはTOEICに例えればまだまだ600点台の身でありますゆえ、あまり無造作に書き散らかせません)  

foolish human nature(凡夫であること)に関して、キリスト教におけるsin と仏教の foolishness の意識の違いについても触れられていたのですが、キリスト教の原罪の理解がなっていないため、分かるような分からないようなでした(^^;


●three poisons of greed, hatred and ignorance
three poisons とは、カツマーにはお馴染みの三毒です。しかし、勝間さんがおっしゃっている三毒とは微妙に異なっているような?と思った方、その通りです。勝間さんの三毒追放=「妬まない、怒らない、愚痴らない」は、あくまで「勝間和代流・三毒の教え」なのです。仏教で普通言う場合の三毒は「貪欲(貪り)・瞋恚(怒り)・愚痴(無知)」です。愚痴とはいわゆる「愚痴ること」ではなくて ignorance だという点、英語の方が分かりやすいですね(笑) 

ignoranceの語義を英英辞典で引くと、
lack of knowledge or information about something
とあります。
つまりここで言う愚痴とは、釈尊が説いた真理について lack of knowledgeだ、ということです。

勝間さんの三毒が、仏教本来の三毒とは違うこということについて仏教者の立場から書かれている記事もありますが、勝間さんの三毒追放は生き方としてストレートに魅力的ですし、瞋恚(しんに)の追放としては間違ってないし、「他力本願」の誤用に比べたら本質はそんなにズレていないと、私個人としては思っています。


●self-power と other-power (自力と他力)
他力については、他力本願という言葉が一般社会ではすっかり誤用されているように、自分は努力せずに他人任せにすることでしょ?という誤解がありますが、そうではありません。
本書の中では、self-power とself-effort は別物であるという表現で述べられていました。そして、"Self-effort is vital and needed." そう、何もしなくて良いということではないのです。 何せ真実信心というのは 「難の中の難」でありますので。 んじゃ何をするかっていうと、念仏を唱えることと、聞法すること。聞法(もんぽう)とは、本書内の表現をお借りすると、 ”Because awareness started from beyond me, listening to the Dharma is so vital in Jodo-Shinshu”. (Dharmaとは真理のこと:日本の仏教用語では「法」)

●The Jodo-Shinshu Path :Simple Yet Not Easy
これは本書内のある章のタイトルですが、ああー、これこれこれ、念仏は易行だけど真実の信心は難しいということ。 日本語の発想で直訳して 真宗の教えは easy だけど difficult である、と言ってしまうとかなり意味不明ですが、そうではなくて、simple だけど easyではない!おおお、これは次の法話実演練習にぜひ拝借させていただこう(笑) 

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コメント

真宗入門in English は翻訳本ですか? それとも 英語版ですか? 英語版を求めたいのですが。

投稿: Kaywoods | 2014年5月24日 (土) 11時18分

>Kaywoodsさん
こちらの記事で紹介したのは、アメリカで出版された英語版の原著「Ocean: An Introduction to Jodo-Shinshu Buddhism in America」です。英語ですよ~
http://www.amazon.com/dp/0965806200/

ちなみに日本のアマゾンでも出てきますが、割高な中古しか出品されていないようです。
http://www.amazon.co.jp/dp/0965806200/

投稿: 九条あおこ | 2014年5月24日 (土) 14時07分

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