« デビットカードの盲点 | トップページ | バートン・マルキール氏講演その2 »

2009年5月17日 (日)

バートン・マルキール氏講演その1

「不透明な時代に勝つための投資術 ~バートン・マルキール教授を招いて~」@有楽町朝日ホールに行ってきました。
応募したことは覚えていましたが、5/17というのを失念していて、当選メールを見てから花田塾と重なってることに気が付きました。講演会は今日限りの貴重な機会なので、花田塾は火曜に振り替えさせていただくことにしました。パネルディスカッションで内藤さんがおっしゃっていましたが、何でも3倍の応募があっての抽選だったそうです。よく当たったなあ。

【第一部】バートン・マルキール教授 基調講演「不透明な時代に勝つための投資術」
「※通訳機器を使用した同時通訳による講演となります。」という案内でしたが、英語の生講演を拝聴する絶好の機会。ここでチャレンジしなくてどうする!ということで、通訳機は一切使わずに英語のままで聞いてきました。

結果:理解度80%くらい。

大意はだいたい掴めたのですが、時々「な・なんだろう今の分からない・・・」という部分があったので、帰宅後にインデックスブロガーさんのセミナーレポートを拝見して補完しました。下に自分備忘録として概要メモを書きますが、英語で聞いた分だけ不正確度が高いので、詳細に興味のある方は、ぜひ水瀬 ケンイチさんのレポート1をご覧下さい。

(1)今の金融危機についての分析
①銀行のシステムの変化に大きな要因あり。サブプライムローンを寄せ集めて証券化したもの(80%がAAA格付け)をどんどん売った。(ここら辺、私の英語力では難しかったです)それで住宅バブルの崩壊とともに債券市場が一気に崩れた。レバレッジをかけすぎ。ベアスターンズは30倍とかかけていた。
②アメリカの住宅価格のバブルっぷり。グラフが表示されてましたが、サブプライム破綻直前のバブリ方は尋常じゃなかったです(^^; 超バブルだったので、住宅はローンというより「ATMみたいなもの」になっていた。←どんどん値上がりするので、借金以上の資産価値になるということ。それでアメリカの家計の負債は年収の150%にも達していたとか(one hundred fifty というのを強調されていました)
③バブルが弾けて、アメリカの家計消費が一気に冷え込んだので、トヨタも売れないし、アメリカへの輸出に頼ってる日本・中国は撃沈。

(2)今後の見通し
2009年は厳しい状況が続きそうではあるが、

We will recover.

①Great Depression と今は違う、と明言されていました。それは、central banks have increased liquidity(各国の中央銀行がどんどんお金を供給している)・central banks have cut interest rates(各国とも金利引き下げ)・大恐慌の時は税をかけていたが今はしていない(関税とか保護主義の禁止のことらしい)
この3つめの税が云々とか理解できてなかったんですが、とにかく「We will recover.」というのをそりゃあもう力強く一語一語ハッキリをおっしゃっていました。

②デフレだデフレだと言われているが、これだけじゃんじゃん通貨供給していたら(pump money into market)、間違いなく潜在的なinflationary pressuresとなる、インフレ要因はなくなっていない。

(3)具体的な投資戦略について
①The equity risk premium is alive. 株のリスクプレミアムは無くなっていない。安値の時期に買ったほうが収益率はお得である。
②ファンドは間違いなく、低コストのものが成績も良い。(コストが低いほうから4分の1と高いほうから4分の1のファンドの成績を比べると、明らかに低コストのファンドの成績が良い、という実証グラフも表示)
③インデックスファンドを中心に据え、遊び心でアクティブ運用のものも取り入れるのが良い。マルキール氏ご自身も、インデックスファンドをメインに据えて必要な資産を確保した上で、アクティブも余興として取り入れて楽しく(?)運用しているとのこと。
Index fund is a perfect example of low expenses fund.
It beats two-thirds of actively maneged funds.(S&P500に対して負けてるアクティブファンドが6~7割というグラフ表示)

最後に、講演のまとめとして、英語スピーチの定番「firstly, secondly, finally」で3点、要点を強調。
We will recover.
②コストが安いファンドを選べ
③index fundを investment portfolio のコアに据えるべし

(4)あらかじめ募集した質問に対して答えるQ&A
①こんな時期だが株を買うべきか?
This is exactly the time to buy equity. The risk premium is higher than usual.

②世界同時不況下だが分散投資は有効か?
今は確かに各国のマーケットの相関は高まっているが(closely intertwined)、中国やブラジルやオーストラリアなどに分散しておく意味はある。(オーストラリアは資源国としての例)

③「100年に一度の危機」ってまた起こるのか?
I don't think financial crisis like this will recur any time soon.
でもバブルはまた起きるだろう。

④今の日本市場は魅力的か?
I think Japanese stock market is one of the most attractive, cheapest one.

日本での講演でまさか「日本株はダメだね」とか言えないだろうけど(笑)

|

« デビットカードの盲点 | トップページ | バートン・マルキール氏講演その2 »

インデックス投資」カテゴリの記事

講演会、シンポジウム等」カテゴリの記事

コメント

おはようございます。参加されたのですね。私は見送ったので、大変ありがたいですヽ(´▽`)/ ありがとうございます。

投稿: おうすけ | 2009年5月18日 (月) 07時20分

> おうすけ さん
拙いメモですが、参考になったのなら幸いです(^-^)
マルキール氏、とても御年77歳とは思えないほどハキハキとした聞きやすいスピーチでした!

投稿: 九条あおこ | 2009年5月18日 (月) 23時07分

こんにちは、水瀬ケンイチです。
記事でのご紹介、ありがとうございました。

「ウォール街のランダム・ウォーカー」を何十回となく熟読してきた愛読者としては、今回のセミナーは一生に一度モノでした。
マルキール氏の御歳を考えると、もうこのような機会はないかもしれません。
今回、セミナーに参加できて本当によかったです。

投稿: 水瀬 ケンイチ | 2009年5月19日 (火) 20時36分

> 水瀬 ケンイチさん
コメントいただき、ありがとうございます(^-^) 水瀬さんのブログは2年ほど前からずっと読ませていただいています!個人投資家のインデックス投資の実践における貴重な情報源として、いつも参考にさせていただいています。

このセミナーは本当に貴重な機会だったと思います。めったに来日しない大御所海外アーティストのファンの気持ちがちょっと分かった気がします(笑)

投稿: 九条あおこ | 2009年5月20日 (水) 01時10分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/500375/45045594

この記事へのトラックバック一覧です: バートン・マルキール氏講演その1:

« デビットカードの盲点 | トップページ | バートン・マルキール氏講演その2 »