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2009年10月14日 (水)

【ソニー VS.サムスン】


ソニー VS.サムスン
張 世進

私はけっこうソニー好きです。iPodじゃなくてウォークマン派だし、VAIOも持ってます。何でiPodにしなかったかというと、最初に私がMDから乗り換えて買おうと思った当時、iPodはハードディスクタイプしかなくて、大きくて重かった。ソニーはメモリタイプでちっこくて軽いのを出していた。ハードディスクタイプの重さが我慢ならなかったので、ウォークマンにしました。私はそれ以前の段階でパソコンにMP3ファイルを蓄積したりはしていなかったので、どうせCDから落として入れるならATRACでも全く問題なかったし。一度そうしてしまうと、itunesではウォークマンは認識してくれないので、もう乗り換える気はしなくなったのでした。itunesで買った曲をsonicstageに移すのはめんどうなんですけどね(^^;
VAIOも他のネットブックに比べて段違いに軽いPシリーズがすごいです。他メーカーでは1kg以下のなんて見たこと無い中、ソニーの600g台はダントツに軽い。いま流行りの「イーモバイル2年契約と抱き合わせで100円パソコン」にはなりようも無く、高いですが、しかし他社より400gも軽いのはスゴイ。

そんなわけで、個人的にはソニーの技術力すげーと思っているのですが、世間的にはソニーは「落ちぶれた」存在のようです。本書ではソニーとサムスンを比較しながら、この2社の長所と短所を分析。経済・経営・会計などの知識不要で門外漢にも分かりやすい説明です。

著者によると、ソニーがダメになった原因は技術力の低下ではなく、組織上の問題だという。
(1)カンパニー制の導入と短期指標による評価制度によって、各カンパニーにおいて短期的に儲かるコトに投資するようになってしまった。まず、短期的には収益の上がりやすい、既に完成された分野への投資。例えば、デジタルTVに投資すべき時期にも、トリニトロンで優位を掴んでいたアナログTVに継続投資してしまった(レガシーの問題)。それから、単純な話、短期で商品化できそうなことに投資して、長期的視点での基礎研究を軽視する結果に。

(2)ハードウェアカンパニーとコンテンツ会社=ハード・ソフト間の協力が上手くいかず、シナジー効果創出に失敗。一番の例が、ソニーミュージックが反対してグタグダになった結果、MP3プレーヤー分野でiPodに完敗。

(3)上記2点の問題、カンパニー間の調整や長期的視点での戦略において、トップのリーダーシップが必要だったのだが、創業者世代からサラリーマン経営者(出井氏)にバトンタッチした時点で、カリスマ的なリーダーシップが失われてしまったことがソニーの敗因。

対して、サムスンが強いのは、革新的な製品の創出ではなくて、後から追撃可能な製品に特化したことと、会長のカリスマによる強力な中央集権体制が要因だそうです。しかしカリスマ経営者は不老不死ではないので、いずれはサムスンもリーダーシップの問題に直面するから、そこが正念場だとか。

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コメント

別にソニーは落ちぶれてないイメージだと思いますが…
サムソンの方がずっと評判は悪いですけどね。

投稿: 雄大 | 2009年10月23日 (金) 23時18分

>雄大さん
そうですね、評価とか評判というのは主観的な側面も大きいですしね~。私も個人的にはソニーの技術はスゴイと思っていますが、この本の中では”過去の栄光も今は昔”的扱いでした。池田信夫blogでも『ソニーは日本の代表的なグローバル企業だが、最近はグローバル化の失敗例として引き合いに出されるほうが多い』と失敗例扱いでしたので、そのように書きました。http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51295956.html

投稿: 九条あおこ | 2009年10月25日 (日) 01時27分

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