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2009年11月30日 (月)

インバスケット

昨日2次面接に行った会社。なんで日曜日なのかと思ったら、要するに休日でないとあっちもやってる余裕がないというものでした。だって、ただの「2次面接」じゃなかった!4時間にもわたる「人材アセスメント」試験でした。内容は、
1:グループディスカッション
2:模擬(仮想)面接
3:インバスケット

「インバスケット」なんて存在すら昨日初めて知った状態なので、帰ってからネットで調べたところ、管理職登用試験によく使われる試験のようです。あ、今回私が応募した職は全く管理職じゃないですよ。募集中の職種は「海外営業事務」「生産管理事務」という事務職です。しかしこれを採用時に使っている会社もあるんですね。

1名の採用予定に対して2次試験受験者が3人でしたが、このアセスメントで「その職種に向いてない」「社風に合わない」と判断されたらそれでお終い。SPIとは違って正解があるテストではないので、もうホント、その会社と職種が求める人物像に沿った資質かどうかっていう試験・・・これが合わないと、採用されないそうです。このアセスメントを採用に使う会社は、学歴とか職務経歴とか関係なし、フリーターでも才能があれば抜擢するというような採用方針の中小が多いようです。まさに「ご縁」の世界というか。むろん、いわゆる「仕事のできない」人間では通らないのですが。

日本の現状は、いい大学を出て新卒で大企業に入れた人が圧倒的に有利で年功序列に乗り年収アップ。ポテンシャルが高かろうと新卒で中小に入ったらその後に大手にはめったに行けないし、新卒で派遣社員になってしまうとその後に正社員になるのはえらい大変だし、フリーターになってしまったらそれこそアウト。
つまりインプット能力(=受験勉強に代表される知識習得能力)と面接で上手く自分を売り込めるプレゼンテーション能力がある人が勝ち、実際のアウトプット能力(インプットしたものを日々の業務に具現化する能力)は「採ってみないとわからない」状態。その、従来は「採ってみないと分からない」アウトプット能力を見抜くのが人材アセスメント試験だそうです。潜在能力が高い人は経歴や運に左右されずに発掘される良いシステムですが、これで「能力が低い」と烙印を押された人間はそれはそれでショックよね(^^;←要するに自分が今回のアセスメントで「低ポテンシャル」とか「対人スキルが低い」とか評価されるかもしれないのが怖いわけですが(爆)

これって学歴・職歴偏重で真に仕事のできる人間が埋もれてしまう雇用システムより断然よいと思いますが、仮にこういうアセスメントをやって採用するのが当たり前になったとして、そしたらこのアセスメントで「低ポテンシャル」とみなされてしまった場合は、一生 低賃金労働で分相応に生きていくしかないのか・・・!と、つい想像力を広げてしまいました(^^;今は「インプット能力合戦で負けた人」が割をくってるのが、「アウトプット能力競争に負けた人」が割を食うのに変化するだけだと、勝ち負けの基準が変わるだけで、結局誰かは負け組?

今までの日本では受験勉強的なインプット能力で人生が決まってきたのが、業務に直結するアウトプット能力のポテンシャルで決まるようになれば、適材適所で生産性も上がって社会全体としても良いと思うんだけど、アウトプット能力が低いという結果をつきつけられた人はどのように生きていけばよいのかしら??単純労働に従事するしかない?(単純労働でも、それで食べていける年収を確保できるなら問題ないと思いますが、そうでないあたりが問題)
知的障害は究極例だけど、「職務遂行能力が標準より低い」人は当然居るはずなので、インプット能力もアウトプット能力も低く、スポーツや芸術の才能もなく、平凡中の平凡に生まれついてしまったらどうなっちゃうのかしら・・・。昔ならば多くの平民はこつこつと農作業をやって生きてきたわけだけど、21世紀の日本で「こつこつやっていけばそれでいい」職は労働者個人にとって低賃金なだけでなく、社会全体としても新興国に負けちゃうし、やはりインプット能力もアウトプット能力も磨くしかない、という結論でしょうか。
ちなみに堀江さんなんかは、出来る人ががっつり稼いで、生産性の低い人は働かなくてもベーシックインカムで生きていけるようにすれば良いんじゃないの?という主張をしています。8割の平民がこつこつ農作業していたような時代と違って、21世紀型知識社会ではそういうことになっていくのかなー。

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