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2010年3月

2010年3月30日 (火)

その「表現力」評価はどうよ

採点が相当おかしいことになってる昨今のフィギュア。キムヨナさんの点数にああだこうだと言っているのが真央ファンだと「浅田ファンの言いがかり」などと難癖をつけられたりするわけですが、今回の世界選手権はさすがに、いや真央ファンじゃなくたってアレはおかしいだろう・・・というレベルだったと思う。
真央ちゃんは神演技で正面突破で金メダルを獲得しましたが、キムヨナがあのやる気なし演技で2位に入ったことで、間違いなく、もっと真剣勝負をしていた選手達のうちの誰かが表彰台から落ちてしまったのだから・・・。コストナーにせよ安藤さんにせよ・・・もうちょっとフリーで点数出たっていいのにねえ。

というわけで安藤さんの例で。(自分のヒイキではないスケーターの点数見たってやっぱキムヨナの点はおかしいでしょ!という例として)

フリーの得点>技術点と演技構成点
ヨナ 66.45  65.04
安藤 63.64  58.40
(真央 67.02  62.48:参考)

セカンドの3回転の有無で技術点がこうなるのはまだ仕方ないとしても。今回のはどこからどう見たって、キムヨナさんはモチベーションが上がらず、あからさまにやる気なさげ。最初の3-3はいつも通り見事でしたが、サルコーで転倒したあとの、あのけだるそうな感じ。普通は、転倒後は「わわわ、転んじゃった!戻らなきゃ!!」と焦りながら、もしくは、すぐに気持ちを切り替えて何事もなかったかのようにしゃきっと演技に戻るものですが、今回のヨナさんは転んだ後に「やれやれ・・・」とけだるそうに、おもむろにまず衣装の乱れを直し・・・ええええ、試合中にその態度!?ちょ、それはいくらなんでもやる気なさすぎ。そんな演技に対して、65点の「表現力」評価を与えておきながら、スピンのぐらつきはあったものの会心のクレオパトラにたったの58点?そりゃあんまりだ!個人的趣味としては安藤さんのクレオパトラはあんまり好みではないが、好みではなくたって今回のフリーは素敵だなあと思いました。それなのに、それが58点でアッチが65点とはどういう了見。
(ちなみに、「演技構成点=表現力」と言うのはおかしいと思っているが、日本のマスゴミは真央ちゃんの演技構成点がキムヨナより低いことを常に「表現力不足」と称して叩くので、一般的にはこれが通りがいいかな、と思ってそう書いてます)
今回の演技でキムヨナのほうが約7点も上というのは、ファンじゃなくたって「はあ?」と思います。仮に安藤さんがショートで3-3を成功させて真央ちゃん同様「ほぼノーミス」だったとしても、せいぜい3位が入れ替わっただけですか?なんだかなあ。

ショートの得点
未来 40.20  30.20
ヨナ 30.02  30.28
安藤 26.50 28.08
(真央 37.12  30.96:参考)
「演技構成点=表現力」を援用すると、あの躍動感あふれる未来ちゃんの演技と、スピンは抜けるわスパイラルは放棄するわのヨナさんの演技が同じほどに「表現力豊か」なんですか?ふーん。技術点も、鉄壁のキムヨナからしたらもちろん低いのですが、解説の八木沼さんが「ステップも足がほとんど動いてなかったですし・・・」と言っていたそのステップに、ほとんどのジャッジが加点1、中には加点2なんて付けてる謎の審判も一人いらっしゃいます。おいおいおいおい。

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2010年3月29日 (月)

フィギュア世界選手権2010

真央ちゃん2度目の世界選手権優勝おめでとうshineheart
まさしく会心の演技!!本当にノーミスの「鐘」を成し遂げちゃったよ!!さすが有言実行アスリート。本気で感動しました~。ショートもフリーも、フジの地上波放送なんて待ってられないので、ネットの動画配信で生観戦してたんですが、パソコンの動画のちっちゃい画面だけど泣いちゃった!!!!見た目にはショートもフリーも通してノーミスという快挙!!!!ワーイnote
プロスケーターが見ても良いですねー!と言うジャンプを、またも回転不足ダウングレードされてるのはさておき、どう見たって圧巻のパーフェクト!演技終わった直後の「やった!」って感じの表情が良かったなあ。もう点数がどうでも「エエもん見れたー」と満足しました。回転不足判定以外はノーミスで、トリプルアクセル合計3回!という問答無用の神っぷり、たまりません。

<真央ちゃんがすごいと思う点>
・「オンナは黙って有言実行」、言い訳しない。
・オリンピック後でモチベーション下がる時期にノーミス!あっぱれアスリート魂。
・コーチがいなくても世界女王

「コーチがいなくても」はさりげなくスゴイと思うんだよなあ。今回もタラソワさん会場に来ていないし、前に女王になった時はそれこそ文字通りにコーチ不在。
キムヨナが、オーサー不在で優勝?それはあり得ないでしょう。あのコーチの戦略あってこそのキムヨナという商品だと思う。安藤さんが、モロゾフ不在で優勝?それもないな(笑)他の選手にしても、コーチ不在で精神的に全く影響がない人はあまりいないのでは。


今回も採点は不可解でしたが・・・。一応ちょこっと分析。

真央
GOE加点:ショート+フリー=合計
(五輪)7.1+8.82=15.92
(今回)7.42+7.72=15.14
PCS 30.96(ショート) 62.48(フリー)
真央ちゃんがもらった加点はほぼ同じですね。オリンピックとの点差は、やっぱトリプルアクセルが全部認定されたか、2つも回転不足減点されたか、に尽きる。

ヨナ
GOE加点:ショート+フリー=合計
(五輪)9.8+17.4=27.2
(今回)3.22+ 9.4=12.62
PCS 30.28(ショート) 65.04(フリー)
さすがにあのグダグダなショートでは加点控え目。今回の演技はいくらなんでも誰が見ても「完成度ナンバー1」とは豪語できないと思うんですが、それでもフリー1位のマジックは、やはりGOE加点とPCSに。

このような今の採点に関して、『採点方式を理解していたキムヨナ陣営と無視した浅田陣営との違いではなかったか?3Aが評価されない事は世界中が知っていたはず。英語圏で育った受験生が日本の受験英語で点数が取れなくて、「採点方式がおかしい」と抗議しているようなもの』という意見をネットで見ましたが、これ、真央批判のようでいて実に言い得て妙。
ええ、採点基準はソコにあるんだから、採点基準通りの採点ですよね。実際キムヨナの3-3は凄いし、彼女が強いのも努力してるのも事実でしょう。あとは単に、「英語圏で育った受験生(真央の比喩)」と「日本の受験英語(ヨナの比喩)」、どっちが本物?ってことでしょ。ああ、いやいや、日本人としては日本の受験英語の良さも是非とも擁護しなくてはなりませんね。日本の受験英語も、文法の基礎固めにはとても有益です、ハイ。
ま、どっちが本物かっていう真偽の問題ではなく、後はもう、主観的にどっちがお好みですかー?ってことですよね。「信念を貫く天才」と「教科書通りの秀才」、あなたはどちら派?

***
安藤さん
ショートの転倒が痛恨。フリーはすっごく良かったので(本人も実に満足げ)、ホントあれさえなければ表彰台に・・!と思いました。彼女も、オリンピック後に「今季一番良かった」という演技ができたのは素晴しい。来期は3-3はシーズン初期から挑戦しといた方が後につながるんじゃないでしょうか。

鈴木さん
ショートの時はハラハラしましたが、フリーは笑顔でフィニッシュ!ミスはありましたが、良い演技で締めくくれてよかったー。ポニーテールの赤リボン可愛い~

未来ちゃん
こりゃ絶対表彰台!って確信したのに、まさか7位とは・・・本人も悔し涙でしたが、私もがっくり。未来ちゃんは真央ちゃんの次に好きなスケーターなのです。来年以降に期待!ジャンプで3-3を持ってる上に、パールスピンも出来る柔軟性に、ステップも私好みのぴょんぴょん躍動感のある感じ。逸材だ。

コストナー
好調っぷりに地元観客も大歓声、なのに得点伸びなくて大ブーイング。フジテレビ地上波では、ブーイングはカットされてるようですけどねー。水色の衣装が素敵。

***
真央ちゃんは、来年は3Aは1回にして、3F-3か2A-3Tを入れようよ~。そんで単独の3ルッツも入れようよ~。エッジのチェックだの、回転不足ダウングレードだのが無い時代は、3F-3も2A-3Tも3ルッツも全て実際にやっていたので(2007年の世界選手権を見返したら、これら全てをフリーでやってましたもん)、できるのは間違いないんですけどねー。今は強烈な減点が怖いだけで。

今回なんと、ジュニアの世界選手権のシングル、シニアの世界選手権のシングルの男女4人全部日本人なんですよね(笑)オリンピック直後で誰しもがモチベーションとコンディションを維持するのが難しい中で、きっちり良い演技をした真央ちゃんと高橋くんに敬礼。

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2010年3月20日 (土)

名詞の日本語、動詞の英語

カプランでは基本的には英和・和英辞典は禁止・・・ということですが、私は、内容をイチから自分で考える英作文(スピーチの準備する時とか)、和英も結構使います(笑)だって、和英を引いて「近い」単語でも何でもなにか「きっかけ」を掴まないと、これ!っていう単語が思い浮かばないことが多々あるから。和英を盲信してそのまま使うのはマズイですが、一切禁止じゃなくていいと思う。
私は、和英で引いた単語は英英辞典で確かめて、ニュアンスや語法を必ず検証しています。そのプロセスさえあれば、全面禁止することはないでしょ~と思っています。

こないだも、「(契約の)継続について話す、決める」というのを言いたかった時に、まず「継続」で引くとcontinueの名詞は3つもある!continuity、continuance 、continuation しかしどれも自分が使うには難しい単語だ。これを引いてるうちに、ああいや、この場合はrenewal だわな、と思いつく。こういう思い付く課程で和英で引くのも一つのきっかけとして使ってます。
しかし更に、そもそも、日本語思考の中では「継続について話し合う」という風に名詞で出てくることが多いのだけれど、これを直訳して「継続」という名詞で言おうとするのが間違いで、英語では「継続するかどうか(whether to continue)」「更新するかどうか(whether to renew)」という風に動詞で使うほうが素直な気がする。なんとなく、日本語では名詞のものも英語では動詞で言うというパターンが多いように感じています。

それにしても和英を引いていて思うのが、「2字の漢字熟語」+「する」という言葉の多いこと多いこと!たとえば「継続」「更新」「交渉」「提案」「推薦」「投資」「節約」・・・・・。
和英で「こうしん」をひくと、「更新」「行進」「交信」などばーっと出てきて、「2字の漢字熟語」+「する」パターン。

語法やニュアンスはもちろんですが、品詞の使い方のクセも日本語と英語じゃ全然違うな~と感じてます。

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2010年3月19日 (金)

Google Chromeの自動翻訳

私はメインのブラウザとしてはGoogle Chromeを使っています。(時々IEでないと動かないサイトがあるのが困りもの)最近バージョンアップして、自動翻訳機能がデフォルトになって、外国語のサイトに行く度に【これは(○○語)のページです。翻訳しますか?】というオプションバーが表示される・・・
いやいやいや、翻訳されちゃったら英語学習にならんやんけ(笑)!

ということで、英語は翻訳しないをクリック。

でも確かに、韓国語とかの「読めない」サイトでは、概略だけでもつかむのに便利な機能ではある。すげえやGoogle。

しかし、この機械翻訳の精度たるや・・・企業のサイトの概略をつかむ程度には実用的ではあっても、ニュースは壊滅的!試しに昨日取り上げたBBCのタイに関する記事をこの自動翻訳にかけてみた。
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象徴とタイの血の抗議の背後の信念

ときに、タイ、赤シャツの反対デモバンコクでの主要な場所で自分の血をこぼした、彼らは、BBCのVaudineイングランドのを発見されているテレビカメラを見ることはなかった。

デモ隊が、セレモニースパッタの献血のために長い行を形成

多くのタイ人と西洋人の光景が反乱を起こしていたと、最近の血液中の衛生的な意味合い、バンコクの路上でこぼれることを心配。
の一部は、病気のために使用されている可能性のある貴重な資源は膨大な無駄が多いことを非難した。
しかし、赤シャツの指導者は、血液流出民主主義の犠牲と政府への呪いだった。
(引用ここまで)
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「赤シャツの指導者は、血液流出民主主義の犠牲と政府への呪いだった。」超イミフメイwww 原文コレですよ↓
red-shirt leaders said the blood spilling was a sacrifice for democracy and a curse on the government.

「the blood spilling」は造語というか今回特有の行動で訳せないのは分かるんだが、S said (that) S+V+C なんていう、こんな基本文型ですらちゃんと訳せていないとはコレいかに。
この精度の日本語を読んでも記事の概要はサッパリつかめません。外国語を苦労して習得する意義は当分有効だわ~と思いました(笑)機械翻訳お任せでラクできる時代は、まだまだまだまだ先でしょう。

(今回自動翻訳にかけた原文)
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Symbolism and beliefs behind Thai blood protest

When Thai red-shirt opposition protesters spilled their own blood at key locations in Bangkok, they were not just making a show for the TV cameras, as the BBC's Vaudine England has been finding out.

Protesters formed long lines to donate blood for the ceremonial spatter

Many Thais and Westerners were revolted by the spectacle and worried by the hygiene implications of the recent blood-spilling on Bangkok's streets.
Some denounced the sheer wastefulness of a precious resource which could have been used to help the sick.
But red-shirt leaders said the blood spilling was a sacrifice for democracy and a curse on the government.
(引用ここまで)
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2010年3月18日 (木)

血の謎

なにゆえ、血を!?というのはやはり多くの人が思うようで。
ニューズウィーク日本版サイトを見に行ったらトップに出てたし
タクシン派「血の抗議」の解けない謎(写真が血の海でエグイので注意)
この記事中の紹介で、英国Guardian紙でも取り上げられていることを知りました。
Thailand's blood protest: what does it actually mean?
BBCの解説:Symbolism and beliefs behind Thai blood protest

まあ、結局謎だと(笑)
まだタイ国内紙の情報は追ってないので、タイ国内でどのようにとらえられているのかは分かりませんが・・・(さっきBangkok postのサイトに行こうとしたら、PCがフリーズして書きかけのこの記事が消えたので、今日はもう行かないweep)「なんとなく、明確な根拠はないままに計画が一人歩きした」のか、発案者には明確な悪意があるのか(笑)

どっちにしても、怖いよ・・・。ニューズウィーク日本版サイトの記事の写真、けっこうグロいと思うんですが・・・。

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2010年3月17日 (水)

なにゆえ、血?

タイの親タクシン派の行動・・・血をまいてるって、どどどどういう意味が!?!?単なる弩級の嫌がらせ!?
タイの政治的対立は、今までも空港を封鎖してみたりなかなか過激ではありますが、今回の血をばら撒くのにはぶったまげた。なんだろう・・・確かに銃火器持って内戦状態とかなるよりは平和的ではありますが、これ銃よりある意味怖いんですけど(^^;
血をばら撒く意味はなんなんだろうと。文化的に何か深い意味があるのか?それとも赤がタクシン派のシンボルカラーだから(?)とか単純な意味なのか、はたまた確かに銃火器ぶっ放すよりは「平和的」ではあるので、新手の「死傷者が出ない抗議行動」として誰かが思いついたのか。

タイは是非また行きたいステキな国なんですが、ちょっとこれは怖いぜ(^^;

ところで、ちょうど契約期間が満了したのをきっかけに、紙の新聞を取るのをやめてみまました。テレビも見ないので、紙の新聞をやめた分はネットで積極的にニュースを取っていかないとなあ、と思っているんですが、やーっぱネットだと自分が関心のある見出し記事に偏ってしまいますね。ついでに、とりあえず国際ニュースはBBCも見るようにして英語学習と一石二鳥を狙ってますが、日本国内のはなあ。あ、Japan Timesを見ればいいのか(笑)

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2010年3月 4日 (木)

バンクーバーオリンピック・女子総括

オリンピック後のNHKスペシャル(真央ヨナ特集)、NHKらしく淡々と事実を報道しておりどっちが良いとか声高に主張してないあたりは好感でした。
・真央は、毎年違うことにチャレンジしている。常に進化を目指す。トリプルアクセルにこだわり続ける。
・ヨナは、4年間ほぼ同じジャンプ構成にして4年かけて完成度を高めた。チャレンジはしない。GOE加点で稼ぐ。
・・・という事実だけを、あくまで淡々と。「4年間ほぼ同じ構成にして変えない・チャレンジはしない」という姿勢を非難もしないし賞賛もしない。それはアスリートとしてどうなのか?という価値判断は視聴者の判断にゆだねます、ということね。

「キムヨナがノーミスであれば、他の選手が神演技をしたとしてもキムヨナが金メダル」は今回の既定路線だったと思うけれど、それにしても「ノーミスであれば」であって、プレッシャーに負けて3回転ジャンプを3つくらいコケたりした場合には、さすがにどうなっていたかは分からないだろう。あの、ものすごい量のお国の重圧を一身に背負ってる中で一つのジャンプももらさずに滑りきったキムヨナの、その精神力には感服しました。それには完敗。「ノーミスで滑りきった者が勝つ」のは、アリでしょう。

しかし得点はやっぱり納得いかない。この後の3月の世界選手権がどうなるのか心配で・・・。オリンピックは女子だけいきなり全般的にインフレしてたので、今後の点数の付け方が気になるところです。「採点競技なんて所詮は政治力で決まる、もとより同じ基準でなんか採点してない」というもっともな(?)意見もありますが、だとしても、フリー150点は異常だ。
男子トップはトリノとだいたい同じ点数でしたが、女子はトリノの荒川さん191点:今回上位3人が228、205、201、4位の未来ちゃんで191点っていう急激な高騰の仕方は何事?最終グループ6人はせいぜい10~15点差というのが常識だと思うが、安藤さん188点のあとにキムヨナ228点(40点差!)には、吹いた。あれは笑うしかない。安藤さんとヨナの明らかな差なんて、せいぜい最初の連続ジャンプが3-3か3-2かの違いくらいじゃないの?(笑)

キムヨナが金メダルだろう、真央ちゃんはきっと今回は金は無理だな・・・というのは、グランプリシリーズの時のキムヨナの点数からして覚悟してました。しかしそうは言っても、出てもキムヨナのフリー得点140点くらいだと思ってました。
・・・いやー、昨今の暴走ジャッジ様を甘く見てました。フリー当日、ネットの(文字版)実況中継でキムヨナの150点・合計228点という発狂した点数を見て、「ああ、こりゃこの後の真央ちゃんがノーミスの神演技をしても絶対に逆転されないだけの点差が用意されたんだな」と真央ちゃんの演技が始まる前からドン引きしました。

確かに真央ちゃんはノーミスではなかった。ジャンプミスで7~8点程度取りこぼしたのは事実。加点のオマケをいいほうに期待して10点アップと仮定したところで、フリー141点、合計215点でしょう?よーするに真央ちゃんが完璧演技をしても絶対に覆らないための保険をかけた数字が150点なワケだ。ノーミスでさえ、キムヨナの13点下じゃあね~。あんなの滑る前から順位決まってるんじゃんねえ。むしろ、銀になるか銅になるかの瀬戸際で、トリプルアクセルを2回決めて銀をキープした真央ちゃんはすごい。

女子の癒しどころは、鈴木あっこさんと未来ちゃんの、どちらも見てるほうが楽しくなれる演技と、「オリンピックで滑りきっただけで幸せ!スコアもこんなにもらえて幸せ!!」というフレッシュな喜び。あの2人に癒されたわ~。

***
男子のほうも4回転論争が激しかったですが、あちらはまだ僅差。プルシェンコがもうちょっと気合入れてステップ踏んでたら金メダルだったかも、とか、トリプルアクセルがもっと綺麗に決まってたら・・・とかジャッジの抽選が違ってたら・・・とか、たくさんの「たられば」が語られています。些細な「たられば」で引っくり返る僅差ではありました。プルシェンコとライサチェックの 演技構成点は全く同じ82.80で、ある意味では純粋に、ジャンプなどの技のクリーンさで勝敗がつけられてるから。(クリーンな3回転が、4回転より上なのかどうかの論争はおいといて)
だけど女子はそういう次元じゃなかった。「たられば」なんかありゃしない。あるとしたら、真央ちゃんがトリプルアクセルを一つでもミスってたら間違いなく銀メダルはロシェット姐さんに行ってただろうってことだけ。

今回のありえない点数の出所はGOE。GOE=技の出来ばえに対する加点。例えば3回転フリップの基礎点は5.5だが、ジャッジの主観に基づくあいまいな加点がつくので、ショートでは、ヨナ 6.7・真央 5.7をもらっています。

今回の爆裂点の出所↓ 
GOE女子    GOE男子
1位 ヨナ: 17.40 ライサ: 9.64
2位 真央: 8.82 プル: 7.68
3位 ロシェ: 4.42 高橋: 3.20
4位 未来: 8.50 ランビ: 2.58
5位 安藤: 5.30 チャン: 3.80

他の人達はいくらなんでも9点なのに、一人だけ17なんていうアホらしい加点をもらってます。ジャンプが女子より多く、難度も高い男子王者のライサが 9.64 なのに!そりゃあんた、こんなところで主観点で8点も9点も差をつけられてしまったら真央ちゃんだってどうにもなりませんよ。レピストさんも10点くらいもらってるのですが、それにしたって、キムヨナだけ異常です。7点あったら、トリプルルッツ1回分以上が帳消しじゃんよ。

更にネットではこのような試算も。キムヨナのフリーの点数を、演技構成点を男子の計算方法で計算した試算↓
   ライサ   プル   高橋    ヨナ
技術点 84.57   82.71  73.48  78.3
基礎点 74.93   75.03  70.28  60.9
GOE 9.64   7.68   3.20  17.40

演技構成点 82.80  82.80  84.50  89.70(=71.76×1.25)

減点 0 0 -1 0

合計 167.37  165.51  156.98  168

おおお、プル皇帝とライサ王者を押さえて、キムヨナがトップ!!女子は男子よりも演技時間も短くジャンプ回数も少なく、もちろんジャンプの難度も低いです。それなのに男子トップより素晴らしい技の数々だったというのでしょうか?それほどまでに、他の男女全てのスケーターよりも抜きん出た超絶技巧な表現力なのでしょうか?

キムヨナの表現力がすばらしいっていうのも・・・あの顔芸と妖艶ポーズをもって「表現力がすばらしい」と思う人がいてもいいと思いますが(演技をロクに見もしないでマスコミの受け売りだけでそう思ってる奴は腹立つけど、じっくり見てる上で、あれが好みだという人はそれでいいと思う)、だからってキムヨナのスコアを男子換算したときの演技構成点が、高橋大ちゃんの表現力よりも5点も高いってどうよ。(高橋:84.50 ヨナ:89.70)そこまでか?

さらに、あの顔芸と妖艶ポーズをもって「表現力がすばらしい」というのが今のジャッジの採点基準だというのならば、なぜに同じ傾向のジョニー・ウィアーくんの演技構成点は高橋大ちゃんより7点も低いのですか?彼だってほぼノーミス(ジャンプはノーミス)の上で独自の世界を打ち立てて見事に滑りきってるのに、何故あんなに点数が出ないの?とても同じ基準でジャッジしてるとは思えませんなあ(笑)難しいジャンプより表現力だ!というのなら、ウィアーがもっと上でもいいんじゃ?(彼の独特の世界は好きなので、点が出ないのはもったいない)

***
「あげひばり」の頃は、素直にキムヨナもいいと思ってました。去年の異常な爆上げ点が出るまでは、真央ちゃんとは違う魅力だと敬意をもって見てました。でもこの1年の異常点を見てるうちに、「彼女の演技が素晴しくないワケじゃないけど、素直に見られない」という感情に圧倒されてしまって、前みたいに楽しめないのが残念です。他の選手と同じ加点範囲で、ノーミスなら勝つ・ミスしたら負けるの僅差の争いで切磋琢磨してほしいのに、独走女王様ではつまらない。

***
数年前には、真央ちゃんは「トリプルアクセルをきめて、200点超えをすること」が目標だと言ってた時期もあった。今回、トリプルアクセルをフリーで2回決めて、点数だって205点。そして銀メダル。字面だけ見たらものすごい快挙なのに、確かに快挙なのに、自他ともに祝福ムードではなかったこの状況・・・・今までにもあった「2位なのに、敗北だと叩かれる」なんてレベルじゃなくて。

本人はノーミスできなかったことが悔しいだろう、もちろん。真央ちゃんの性格的にそこは絶対、順位とは関係なしにオリンピックでノーミス演技!は金メダル以上の目標だったろうから。でも、ジャンプミスがなくてノーミス会心演技であと10点加算されていてそれでも2位だったら・・・?むしろそのほうが悔しさの持っていきどころが難しかったかなと思う。ノーミスではなかったことで、自分の至らなさを悔やむ、その部分があったことは今回はむしろ良かったのかもしれない。
いまは感情が先立ってるけど、後年には、トリプルアクセル3回は間違いなく金字塔になってるでしょう。その偉業の記録は消えない。

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