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2010年7月31日 (土)

公用語を英語にする、という表現に対する誤解

ちょい前に、楽天やユニクロが社内公用語を英語にするっていう話題があちこちで盛り上がっていましたが。

「仕事は駄目なのに英語ができる人」の方が「仕事はできるのに英語が駄目という人」より高い評価を受けるから、そんな制度はアホだ、というのが一番多い批判だと思いますが、私はこれは違うと思う。
というか、既得権で雇用が守られていて逃げ切り体制の50代やバブルでホイホイ入った40代の正社員なら、まあそんなこともあるのかもしれません。でも、今時の20代30代は、英語ができるできないに関わらず、そもそも「仕事は駄目」な人間が高い評価を受けるほど甘い労働市場を生きてません。なめんな就職氷河期。
それに今の若者(特に20代)で「仕事はできるのに英語は絶対無理」なんて人材はいないだろう。仕事がデキる優秀層は英語の重要性を分かってるから、既に英語ができる人も多いし、今はできなくても必要な状況になれば勉強して追いつく意気のある人でなきゃー楽天やユニクロみたいな会社の正社員になんて選んでもらえませんよ。なめんな氷河期(笑)

要は、「仕事は駄目なのに英語ができる人」の方が「仕事はできるのに英語が駄目という人」より高い評価を受ける!なんぞとのたまうのは、「仕事は駄目なのに、英語”だけ”できる人」でも正社員にホイホイなれてた時代で頭が止まってる人ではないかと思う。今時、「仕事は駄目なのに英語ができる人」が高い評価を受けると、本気で思っているのだろうか。
「仕事もできて、英語もできる人」が高い評価、「英語はできないけど仕事はできる人」は仕事の付加価値に応じた評価、「仕事ができない人」は語学力に関わらず低い評価、ってところだろう。

新卒採用はポテンシャル採用だから、採ってみたら仕事はダメな人間だった!という可能性もあるだろうが、中途採用だったら、そもそも「仕事は駄目なのに英語ができる人」なんて、どこも採らないって(笑)今時、転職市場じゃ「英語ができる人」なんて掃いて捨てるほどいる、というのが私の去年の実感。確かに、英語ができない人もまだまだたくさんいますが、今時の転職市場のイメージは「1人の募集に対して100人応募、うち50人は英語ができない、50人は英語ができる。英語ができる50人の中から、仕事がデキる人を選抜」ですかね。できないと足切りされるとして、できても、その上でその職種での経験値や意欲で勝負!みたいな。

・・・みたいなことを漠然と感じていたところ、日向先生がハッキリ断言されていました。↓
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日産、楽天、ユニクロと英語を社内公用語にする会社が増えているのを受け、「仕事は駄目なのに英語ができる人」の方が「仕事はできるのに英語が駄目という人」より高い評価を受けるとして、経営者たる者、果たしてそれで国際競争力が増すのか、逆に失うのか、よく考えた方がいいよという書き出しです。

しかし、この問いかけ自体、変だなと感じます。というのは、社員が日本人だけじゃない、あるいはこれからそうなることを想定して、英語を公用語とするような会社を考えた場合、「仕事ができる」と言えるためには当然、その仕事を英語でもこなせることが前提となるわけで、その意味で、ことこの種の会社に限った場合、「仕事はできるのに英語が駄目」ということ自体あり得ないに決まっているからです。
仕事上、英語が必須ですから、「仕事ができる」人は「英語ができる」のが当たり前に決まっています。
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あと、この手の不毛な論争が起きる一つの要因として、ウチの親なんかもそうだったんですが、「英語でビジネスする」ということの内容を知らない層からすると、どうも「公用語にする」と言うと、まるで社員同士の雑談も全て英語!日本語禁止!みたいな血も涙も無い冷徹な環境になるんだ!!という誤解を抱いて、それで「仕事は駄目なのに英語ができる人」が得する!という恐怖があるようです。いやいや違うって。会社がビジネス上で英語を公用語にするっていうのは、社内の正式な通達文書は英語にする、日本語を使わない人が一人でもいる会議は英語で行う、そういうことであって、日本人同士の雑談やメールまで全て英語しか不可!なんていうことじゃないっすよ。間違いなく、その辺、大いなる誤解がはびこっていると思います。

あ、ただ、英語力をつける過程において、カプランのように「雑談も英語で!」っていうのをやると、それはそれで英語に対する意識が変わるので、効果はあります。ちなみに楽天では一般業務の日本人同士の会議でも英語を徹底しているそうですが、一つには、これから英語化にするぞー!という移行期においては、カプラン的な意味で「英語慣れする」という効用があると思うし、あとは「ビジネスはいっそ英語でやるほうが無駄が省けて効率的に会議が出来る」っていうのも、よく聞く意見ですが一理あると思います。

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コメント

いつも記事拝見してます。

>「仕事ができる」人は「英語ができる」のが当たり前に決まっています。

そうですよ。
仕事ができて、かつ英語もできるのが一番いいに決まってます。私の今の仕事だと英語ができないと「仕事ができる」とは言えません。

投稿: つんつるてん | 2010年7月31日 (土) 07時52分

>つんつるてん さん
こんにちは、コメントありがとうございます。随分ブログを放置してしまっていたのに、読んでいただけて嬉しいです。

これからは「英語ができないと仕事ができることにならない」というポジションが日本でも増えていくと思います。
ちなみに私の会社は海外との取引もたまにあり、英語が出来たほうがより望ましい、ということで採用してもらえました。「英語ができる」のレベルも色々ありますし、自分も全然まだまだ修行不足ですが、メールが書ける程度にはなっておいて良かった!と思っています。

投稿: 九条あおこ | 2010年8月 2日 (月) 00時54分

あおこさん、こんばんは。記事が難しくて、ついていけないっスwobbly
今までは英語ができると仕事のミスを帳消しにしてもらえた、ということですか。
東京に住むと英語の必要性を感じるんですかね〜。あ、BBC読んでます。ありがとうございます☆

投稿: えいごっち | 2010年8月12日 (木) 21時53分

>えいごっちさん
こんばんは、コメントありがとうございます。
仕事のミスは帳消しにはならないと思いますが(笑)、英語が分かる人が少なかった時代はそれだけで重宝されてたってことかと。今の20代だと「できて当たり前」になって、価値は下がらないけど希少性は下がるということで。
まあでも会社と職種によりますよね。同じ業種でも必要のない会社では全く要らないですし(←私の前の会社・笑)

投稿: 九条あおこ | 2010年8月17日 (火) 00時43分

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