« 2011年7月 | トップページ | 2011年10月 »

2011年8月

2011年8月16日 (火)

「空海と密教美術展」を見ての所感

先日、東京国立博物館で開催中の「空海と密教美術展」を見てきました。

手紙とか経典の書写本(巻物)を見ると、当時の人達ってすごいなーと思います。
今みたいに、印刷された活字の本なんて無い時代。全て手書きで書写した時代。そんな時代に、日本語ではない中国語。漢字だけでズラズラと書かれた書物。今みたいに、先行研究があってその解説書が印刷されて流布されているわけでもなく、全て口伝と書写だけで、あの膨大な経典を読み解くとか、当時の僧侶というのがどんだけ特殊な知識階層かって思います。てか、地頭が良い上に本気で勉強しないと無理でしょうアレ。

現代の私らは、膨大な経典の中からココがポイントですよーって言われて、そこ中心に解説書で学んでますからねえ。原典にあたるったって、せいぜい各宗派が出してる活字印刷の聖典であって、毛筆で書かれた本当の原典にあたるとか、相当専門に研究してる人しかやらないだろうし。

まあそもそも、サンスクリット語原典を中国語に翻訳した中国の高僧さん達がスーパー天才なんですけどね。その中国語経典を、うっかり漢字なもんだからそのまま無理矢理読むことにしちゃって、日本語(やまとことば)にはしないでそのまま導入しちゃったのが、日本仏教の長所であり短所であり。
お経が呪文なのは、あれ中国語だからね・・・日本語じゃないからね・・・でも日本語(現代語)にしちゃうと、有難みが薄れてしまって多分もう無理だよね。今や、逆説的に、「呪文だからありがたい」というのが本音でしょう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2011年7月 | トップページ | 2011年10月 »